早朝は、小鳥のさえずりが聞こえて、『あっ、朝だ!』と思わされるのですが、8時過ぎると、今度は〈からす〉が、しわがれた大きな鳴き声を発して、ちょっと騒音な感じがするのです。
『東京で住み難くなったカラスが、疎開して来ているに違いない!』と思ったりしてますが、隣の群馬県の赤城山で、『カア!』と鳴いてていたと、国定忠治が言ったとか言わなかったとか、そんなことを聞いていますので、長く住み着いた群れが、ここにもいるのかも知れません。東京弁の鳴き声か、ちょっと栃木訛りの鳴き声かは、私には判別できません。
『カラスの鳴き声は、餌の有る無し、所在、良悪などを知らせている!』と聞いたことがありますが、然もありなんで、仲間との情報交換をしているのでしょうか。ともかく、このカラスが賢いのは有名です。
〈胡桃〉を路上において、通る車に引いてもらうのは聞いたことがあるのですが、交通量の大き道路上ではなく、たまにしか通らない、「自動車教習所」のコースで、それをするカラスもいると言われています。車に引かれないで住む算段ができるのですから、安全のための交通指導員になってもらいたいほどです。
〈針金製ハンガー〉を使って、深い入れ物の底にある食べ物を、餌にすることもできるのだそうです。鷲と同じ様に、眼力があって、高い所から生ゴミ袋の中にある、餌になりそうな食べ残しを見つけることもできる様です。きっと人類が滅びた後、次の地上の主役はカラスのなるのでしょうか。
(「イラスト素材パラダイス」より)
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