昨日

 

 

今、省立医院の住院部B区14楼17区18号室の窓辺で、外の通りに面した所にいます。Night Shiftでお世話くださった方が、朝番で来てくださった婦人と一緒に、家内の体を拭いたり、着替えをして下さったり、細々としたことをし、家内に夜中の状況の申し送りをして、8時過ぎに帰って行かれました。

この方が、入院中の費用の支払い、お世話の担当表の作成、全てのことを《司令塔》の様になって、して下さっています。ご主人やご両親などでされている、海産物の商社のお仕事もあり、高校生のお子さんがいるのですが、多くの犠牲を払って仕えていて下さるのです。朝番で来て下さったのは、検察官をされている若いご婦人で、二人の子のお母さんです。

10時前に、こちらの方と結婚され、高校に通っておられる男の子を持つ、家内の若き友人(日本人のお母さん)が来て下さいました。大学受験の準備を始めている息子さんの受ける"TOEFL"ために、〈英語の単語帳作り〉をして上げながら、お世話下さっています。再来年、日本の大学に〈帰国子女枠〉として、また中国の大学に進学の予定です。ほとんど毎日、ここに来て細かなことをして下さっているのです。

毎日、午前・午後・夜と三交替で、一人、また二人と、元旦から今日六日まで、間断なくお世話をして、支えていて下さるのです。午後一時になると、また何人かのご婦人が来てくださる様です。

外国で病んで、入院生活をするのは、大変さを感じますが、多くの愛を受けて、なんの不自由もないことに、大いに感謝しているところです。かえって受ける愛の大きさと、多さとに圧倒されております。申し訳なさを言うと、『你们跟我们是一家/あなたたちは私たちの家族だよ!』と言ってくれています。

この国で、家族扱いを受けるなんて、すごい特権ですね。四人の息子娘たちに代わって、彼ら以上に敬意や愛や親切を示して頂けるのは、在華13年の祝福のすべてです。今、午後番のご婦人が、差し入れの食べ物を持参して来てくれ、申し送りをされて、朝番の方が、ご主人と小さな子どもさん二人の待つ家に帰って行かれました。

(ここからは夕方に記しました)日曜日に、病院で過ごすのは、一昨年の初に札幌の整形病院に入院以後、初めてのことです。病棟の向こうの小高い山の裾野が、低い雲に隠れて見えます。静かな日曜の午後になりました。12年の間、いつもお世話下さったご婦人が来てくれました。大学の法学部の先生です。あの検察官のお母さんは、この方の教え子です。今夜は、古書を買取販売する方のご夫人がお世話下さいます。下の世話までみなさんがして下さるのです。また四人の方が見舞って下さいました。感謝で一杯です。

(1月6日記す)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください