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散歩コースに入れている“スーパーマーケット”があります。街を旧市街と新市街とに分けている川の河川敷の散歩コースを、30分ほど歩いて、大通りに出るとある、台湾系の店です。品揃いや商品チェックや客の応対が、日本に似ているのです。多くの店や企業が、日本方式を取り入れているからだろうと思われます。前は、よく店長が巡回して、社員指導をしてるのを見かけたほどです。
この店を贔屓にしてる会員の分布は、今では、コンピューターで一目瞭然になっていますので、それを参考に、先頃、9つある送迎バスのコースが変わってしまったのです。利用者には、ちょっと混乱をもたらせた様です。わが家の近くを通っていたコースが変わってしまって、利用できなくなってしまいました。それで、歩くか、公共バスに乗ったりして出掛けるのです。
家から5分ほどの所にも、ポルトガル語の名のついた店があるので、主に近場のこの店を利用するのですが、台湾系の方が買い易いので、こちらも時々利用しているのです。その台湾系の店の一階に、子どもの遊び場があって、最近、“金魚すくい”を、子どもたちがしているのです。ひとしきり、そこで遊んでいる子どもを観察していました。
ちっとも捕まえられないので、短気を起こしたのでしょうか、盲滅法に水と金魚を、かき回している女の子がいたのです。もちろん紙製でできた物ではなく、網製の物を水の中で振り回したら、一匹掻き出して放ってしまったのです。私が、走って捕まえて、水に戻したほどです。いやー、この5才ほどの女の子の短気ぶりには驚かされてしまいました。
<淑やかさ>なんか微塵もない、“スカートを履いた男の子”って言ってもよさそうな感じでした。『あれーっ、あれー!』と、よく自信なげにやっていて、手が止まってしまうのに、この子は、そんな感情を見せずに、かき回し続けているのでした。わが家にも娘が二人いましたが、彼女たちもお転婆でした、でも、この子は規律しないと、結婚して大変かなって、余計な心配をしてしまったのです。
お母さんが横にいたのですが、ただ見てるだけで、何も言わないのです。どうするか指導したらいいのにと、これも余計なことを思ってしまったのです。やっぱり、“金魚すくい“は、穏やかに、そっと金魚の動きを見ながら、破れてしまわない様に、<紙製>を使う方が、教育的な様です。すぐ上の兄が、こう言った遊びが得意だったのです。魚の心理を読めたのでしょうか。
あの女の子の、金魚すくいを見ていて、遠い日の遊びを色々と思い出してしまいました。集団遊びで、何もルールがないのに、どう遊ぶかを習得して、遊びに参加しないと、仲間外れにされてしまうのがいるのです。暗黙のルールは、絶対必要条件だったのです。学校にプールが、まだない頃は、みんなで川に泳ぎに行ったり、銭湯に行ったり、広場で遊んだり、体のぶっつけ合いが多くあったのではないでしょうか。ああ言った仲間内の接触が、今日日はないのかも知れませんね。
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