訪問記

.

.
今朝も、昨日の様に、早朝は、涼しい風が窓から入り込んできて、しばしホッとした朝を迎えています。昨日は、若き日に、東京の目白に住んで留学された友人の運転と、通訳の助けで、PC操作のできる青年を訪問しました。朝、出かける前に、訪問の知らせを、家内がしましたので、Mさんは、私たちの到着を待っていてくれました。

昨夕、作った“自家製ハンバーグ(母がよく作っていたのを真似て私が時々作る、牛肉と豚肉のひき肉、チップした人参、玉葱をみじん切りにして炒め、卵、オートミール、塩、醤油、スパイスを加えます)”を持参しました。<ソース(ケチャップ、粉ソース、ココナツパウダー、玉葱と人参と梨と林檎をフードプロセッサーをかけた物、塩、醤油、スパイスを加えしっかり煮た物)>で、ハンバーグを煮込みにしてあります。家内が、彼の手になって、一口づつ食べさせて上げていました。

『好吃吗haochima?』と聞くと、『好吃!』と言ってくれました。それに、朝一番でスーパーに行って、買った果物(バナナ、マンゴスチン、ブルーベリー、巨峰、火龍果を一口大にした物)も、一緒に食べてもらいましたら、美味しそうでした。十一時頃の訪問でしたので、後の残りはお昼に食べると言っていました。美味しさを、彼に要求してしまった様です。

その後、星野富弘さんの「鈴の鳴る道」を家内が開き、中学の体育教師の頃に、授業で試技中に負傷して、半身不随になった経緯をお話しし、自暴自棄になり、自らの生命を断とうと願った彼が、彼を愛している方の度々の訪問で、気持ちを聞いて上げている間に、心を開いたのです。その訪問で、すっかり変わって行った様子を、家内が話していました。星野さんは、自分にできることを見つけたこと。口に筆を咥えて、絵と詩とを書き始めて行ったこと。その絵や詩を編集した本が、多くの人に読まれていること。特に障碍を追われたみなさんが、励まされて生き始めたことも話して上げていました。結婚もされて、奥様の大きな助けを受けておいでです。

このMさんも、「舌」を使って、PC操作ができますので、職業訓練を受けるなら、能力が、さらに開発されて、社会参加していけたら好いことも話しました。そして、仕事をして経済的に自立することも勧めてみました。彼の賜物が生かされていくなら、生きる喜びを見出し、周りにいる人たちを激励できることもできるのですから、そうなったら素晴らしいと思っているのです。

そう言った《職業訓練のプログラム》が、きっと何処かにあると思いますので、探してみることにしています。先日、お会いした、白血病や貧困でいる子どもたちのお世話をしておられる方にも、お聞きしてみようと思っています。Mさんのような方が、ただ無為に時を過ごすのではなく、目的をもって生き始めたら素晴らしいと願うのです。周りの人たちも喜ぶことができそうです。車に乗せて下さって、言葉の足りない部分を通訳して下さった友人に感謝しました。以上、訪問記です。

.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください