百万一心

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広島の土砂災害の被害者の捜索に、警察庁と自衛隊と消防庁のみなさんが当たっておられると、ニュースが報じています。<2800人>とか<3500>もの陣容で行われているようです。人のいのちの尊さに対する畏敬の念を、その職務に感じさせられています。今朝のニュースですと、もう二人の方が、残っておいでだと言うことです。二次災害の恐れの中を、スコップを手に創作作業に当たっておられる、警察官と自衛官よ消防署員のみなさんには、<仕事>以上の<使命感>を覚えさせられるほどです。

新潟、淡路と阪神、東日本などの大震災の折に、速やかに派遣され、死の危険を恐れずに、その職務に当たっておられる、警察、自衛隊、消防庁の職員のみなさん、『本当に、ご苦労様!』、『ありがとうございます!』と心の中でつぶやいております。

特に、自衛隊が発足して、防衛大学校の第一回卒業式に、時の総理大臣・吉田茂が、次のように言っています(「2011年4月8日付「悠然自得」にも掲載)。

『君たちは自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり 、歓迎されることなく、自衛隊を終わるかもしれない 。きっと非難とか叱咤ばかりの一生かもしれない 。御苦労だと思う 。しかし 自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは 、外国から攻撃されて、国家存亡のときとか、災害派遣のときとか 、国民が困窮し、国家が混乱に直面しているときだけなのだ 。言葉を換えれば 、君たちが日陰者であるとき、国民や日本は幸せなのだ 。どうか、耐えてもらいたい !』
(昭和32年2月「防衛大学校第1回卒業式」訓示)

これは<名訓示>と言われているものです。今回、広島市の災害地に災害派遣されたみなさんのヘルメットに、「百万一心」と言うステーカーが貼られてあります。これは、毛利元就の故事に倣って、[「日を同じうにし、力を同じうにし、心を同じうにする」と言うことから、国人が皆で力を合わせれば、何事も成し得ることを意味している(ウイキペディアの解説)]と言う意味だそうです。そんな思い出、復旧と捜索に当たっておいでなのです。

平時の任務に、真心から従うみなさんのご無事を、心から願っております。

(写真は、”MSNニュース”による、戦国時代の大名毛利元就が吉田郡山城(安芸高田市)の拡張工事(普請)の際に人柱の代わりに使用した石碑に書かれていた言葉「百万一心」を記した「ヘルメット」です)

 

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