違いを知ること

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日本人には、「対人恐怖症」が多くみられるのだそうです。これは全員が、そうだというのではなく、一般的な傾向として、民族としても、文化や地域性によっても、独特にみられることのようです。人の前に立つ時に、異常に緊張してしまう、あの、『あがってしまって、何を言って好いのか分らなくなって、頭が白くなってしまったんです!』とよく聞く、あの現象です。『家の恥にならないように!』と言う要求が、日本の社会の中にあって、言動に注意し過ぎて、緊張してしまうことが多くあるようです。

もちろん大胆で、物怖じせずに、何でもはっきりと言える人もいますし、自由に人前で振る舞える人もおいでです。表面的には、そのように見えても、心の中では、とても緊張型で、『手のひらに人と書いて、それを飲み込みなさい!』、『人を大根か人参にように思ってしまいなさい!』と言う、対処法があるのだそうです。ちょっと、<咒(まじな)い>のようですが。

これが昂じてしまうと、人の視線がいつも気になり、赤面したり、喉がカラカラになったり、声が上ずったりしてしまいます。この傾向は、日本人の自分にもあると思うのです。ヨーロッパの教育のように、何かにつけて、『あなたは、どう思うのか?』と問われて、みんなの前で、はっきりと自分の思いや考えを主張できることを、求められて学ばなかった日本人は、それを苦手とするのだろうと思うのです。

これを、精神医学的には、「文化依存症候群」と言うそうです。先ごろ、お隣の韓国で船の沈没事故があって、大勢の犠牲者を出しました。そのご遺族の方の悲しみとも、怒りとも、絶望とも取れる様子が、映像で見られました。『アイゴーアイゴー!』と激しく泣き叫んでいたのです。私には、韓国人の級友や友人がいまして、尊敬している人が多くいます。物静かな日本人に比べて、感情の表現が豊かだと思ってきました。これは、嫌韓で記すのではありません。この韓国のみなさんの一般的な傾向を、文化的に見ると、「火病」と言い、「文化依存症候群」なのだそうです。おもに引っ込み思案の女性に見られる傾向だそうです。

ヨーロッパ人にも、アメリカ人にも、アフリカ人にも、東南アジア人にも、この「文化依存症候群」が、それぞれ特徴的に見られると言うのです。グローバル化して、国際交流が頻繁になっている現代、違った地域や文化や民族の中にある違いを知ること、人や民族性の特徴や傾向を知ることは、好い交流のために、大切なことに違いありません。

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