胸キュンの思い出と

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 散歩コースの一つが、巴波川散策で、この河岸に、市の終末処理場があって、田んぼが広がっています。土手伝いに歩くのですが、斜面に、このヒルガオが咲いていました。畦の流れの上を、シオカラトンボが飛んでいたのです。華南の街でも、ヒョイヒョイと飛んでいました。蜻蛉三題です。

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もう飛ぶか 秋の知らせの 赤とんぼ

トンボ釣り 追いかけ走り 弟と

シオカラも 連なり飛んで 水面かな

 

   こんな異常な暑さでは、まだ赤とんぼは飛ばないのでしょうか。NHKのラジオで放送されていて、大変人気のあった、「にっぽんのメロディー」の opening に流れていたのが、「赤とんぼ」でした。

1 夕焼小焼の赤とんぼ
  負われて見たのは いつの日か

2 山の畑の桑の実を
  小かごに摘んだは まぼろしか

3 十五でねえやは嫁にゆき
  お里のたよりも 絶えはてた

4 夕焼小焼の赤とんぼ
  とまっているよ 竿のさき

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 子育ての真っ最中、早く床について、携帯ラジオで聞いた番組ででした。その「赤とんぼ」のメロディーに載せて、『歌に思い出が寄り添い、思い出に歌は語りかけ、そのようにして歳月は静かに流れていきます。皆さんこんばんは、にっぽんのメロディー、中西龍でございます!』というアナウンスがあったのです。

 これほど秋を感じさせてくれる歌はなさそうです。人恋しくなって、父や母を思い出させ、兄たちや弟と一緒に過ごした日々が、懐かしくて仕方がなくなってきます。ちゃぶ台に代わる、掘り炬燵を一年中囲んで、どんな話題だったのかは記憶にないのですが、大賑わいで食事をしたことが、胸がキュンとして思い出されます。

 子育て中の私は、責任の重さ、食べさせること、着せることなどに気を遣って、大忙しでしたが、今は、家内と二人で、実に静かな時を送っております。

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