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ここ栃木市は、昨年11月に市立美術館が開館し、街並みが文化度を増してきました。栃木中学校(現栃木高校)や栃木小学校(現中央小学校)があった地域が、廃藩置県で「栃木県」の庁舎が置かれた街でしたが、宇都宮に移されるまでの十三年間だけ県都であったそうです。その庁舎が「栃木県町役場」」になって、今は改装されて、見学者が訪ねています。その脇には、「県庁堀」が残っているのです。入船町という地域です。やはり舟運の街だったから、湊町もあります。
その近くを散歩中に、今では僅かに残る木造の古民家を見つけたのが、この写真です。戦後間もない頃に建ったのでしょう、モルタルや新建材の壁の家々の中に、ポツンと残されています。住み人がいなくなった空き家の様です。こう言った家が軒を連ねていた時代があっての今なのでしょう。
朝明けが綺麗でした。茨城県の筑波山系の稜線がくっきりして見えます。距離的にはけっこうありそうです。五年目の栃木ですが、地方都市ですから、古い家が壊され、空き地が目立ち、栄枯盛衰、様々な歴史があった街なのです。
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