「る」語

 最近、「辞書に載らない日本語(北原保雄編著、大修館書店2012年刊)」を手に入れて、ニヤニヤしながら読んでいるところです。

 例えば、「る」を語尾にした動詞が出てきます。

 「姉る」 [態度やしぐさ、口調などに威厳があり、同年の人に対して歳上の様に振る舞う。『あの人かなり姉ってるよね』

 ☆わが家は、〈姉さん女房〉ですから、時々、姉っていることが、たしかに見られました。

 「釜る」  家族揃って食事をする。『週末は必ず釜る。』※「同じ釜の飯を食う」から。

 ☆もう釜ることがなくなってしまった〈空の巣〉ですが、時々訪ねてくる方と、一緒にテーブルを囲むのを、〈テーブルる〉と言ってもいいでしょうか。

 「網る」  インターネットを使って調べる。買い物をする。『それなら網ったほうが早いよ。』、「ネッピング(ネット+ショッピング)」。

 ☆翌日配送が時々あります。でも買い過ぎてしまうので注意しないといけません。

 「ドミる」  怒られている人のトバッチリが周囲に波及する。『あいつが掃除をサボったせいで、先生の怒りが、こっちまでドミってきたよ。』※ ドミノ倒しから。

 ☆世界が、ロシア(プーチン)のせいで、ドミっているのが現状ですね。

 「イキる」  〈いきり立つ〉の略。怒って興奮すること。『たかしはイキって枝を折った。』

 ☆若い頃は、たしかにイキることが多かったのですが、正直に告白しますと、今でも時々、イキるのです。困ったものです。歳をとると、そう言った傾向もありそうです。

 「みんなぼっち」   友人同士でかたまっていても、本当はみんな独りぼっちであるという。   

 ☆そう言えば、集団の中で、人と人とのつながりが求められないで、関係づくりが避けられている時代の様です。ひとりぼっちよりも、「みんなぼっち」のほうが寂しそうです。

 「菅ばる」  〈的外れな頑張りを見せる〉。民主党の菅直人氏が、首相をしていた時に、東電の役員や部長に対して怒鳴って接していたことがありました。権威の濫用に見えましたが、そんな行為を、そう言ったのでしょうか。

 ☆そうすると、「森ばる」 とか、ウクライナを侵略する「プーチンばる」、80になっても「バイデンばる」なんかもよさそうですね。ロケットやミサイルをメッタやたらと打ち上げるのを「金ばる」でしょうか。

 ✳︎ そこで「爺(じじ)る」はどうでしょうか。白髪が目立ってきたり、年をとってきて足腰が痛くなったり、躓いたり、ひっくり返ったり、こぼしたり、チビったり、そんなソソウが多くなってきているので、〈爺る〉この頃です。

 「鬱る」  コロナ禍、物価高騰、恐怖や不安が人の心をとらえています。

 ☆どうも一億総鬱病の時代を迎えた様な感がしてきました。首都圏の電車の人身事故も急増して、電車運行の遅延の知らせが増えています。

 そうですね、もう「がんばる」も「つっぱる」もない年齢になってしまい、「ひきこもる」ことのないように、チョクチョク外に出かけています。そろそろ「さむがる」になりそうです。

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