よき訪問

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 『兄弟愛をいつも持っていなさい。旅人をもてなすことを忘れてはいけません。こうして、ある人々は御使いたちを、それとは知らずにもてなしました。(ヘブル1312節)』

 1990年代の終わりの頃に、「教会視察ツアー」に加えていただいて、アメリカの北西部では大きな影響力を持っている教会を訪ねたのです。長身痩躯の元バスケットボールの選手の牧師さんで、ほぼわたしと同年齢でした。

 ある時、その教会のweb sight を見ていましたら、『牧師のロンは、5月30日に、Home  に帰られました!』との知らせがありました。永遠のふるさとに帰郷されたとのアナウンスだったのです。しばらくお病気だったのです。一緒に行ったteam の中に、女子小学生がいて、同病の牧師さんに会いたくて、ご両親と参加していたのです。

 実に優しい目で、この女の子を見て、励ましておいででした。空港に着いて、教会に案内されたのは、翌日でした。ちょうど Kimotherapy の治療日で、朝早く治療を済ませてから、私たちを、彼のオフイスで迎えてくれたのです。

 きつい治療を受けた後でしたが、すこしもつらそうな素振りはみせませんで、ハグと握手で歓迎してくれたのです。この治療後は、感染に注意しなければならないのですが、日本からの16人ほどの旅行団を、そんな風にして迎えていたのには、驚きました。秘書の男性が、アルコールを手に、あちこち拭いて消毒するほどに注意していたのに、彼は歓迎に専念されていたのです。

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 この教会には、40人ほどの牧会スタッフがいて、牧師さんと同じ様に、彼らも歓迎してくれたのです。あるスタッフは、他の地で、長らく牧会伝道をしていたのですが、その奉仕に疲れ切ってしまっていたそうです。退職をし、行き場のなかったその方を、この牧師さんは、ご自分の牧会する教会に招いてくれたそうです。その暖かな受け入れで、癒され、回復することができた、そう涙を流しながら、この方が話してくれました。

 それ以前に、韓国の教会の牧師さんは、『あなたたちは何をしているんですか。トヨタや松下は、世界中に進出して拡大し、活躍してるのに、同じ日本の教会は、どうして頑張れないのですか!』と叱責されたのですが、『みなさんは、伝道や牧会の難しい国で、よくなさっておいでです!』と、この牧師さんは労いと激励の声を掛けてくれたのです。

 salesman buyer と牧師を同じ様に見ているのとは違っていました。その牧師観、救霊観の違いに、慰められたのは事実でした。同じ様に聖書を学び、同じ様に祈り、同じ教会の主に仕えているのに、日本では、なかなか教会に人がやって来ないのです。それは能力や才能の問題ではなく、「神の時」ではないからかも知れません。明治期の侍の子たちも商人の子たちもお百姓さんの子たちも、福音を聞いて、それを受け入れて信仰を持ち、生涯それを貫いています。

 その割合は、わずかですが、ここ日本にも「選びの民」がいるのです。まさに、伝道は「聖霊の働き」による以外にありません。神さまがお働きにならなければ、人は十字架の福音を信じることはないのです。同じ神さまが、同じ様に、世界中で、よき業をなさっているのです。「神の御旨」を祈る根拠は、このことでしょうか。

 教会で準備してくれた、ノースウエストの街のホテルに部屋に入りましたら、名入りのカードと《歓迎のバッグ》が、テーブルの上に置いてあって、果物やクッキーなど、滞在時に必要なものが入っていて、100ドル紙幣まで添えられてありました。街のBenihana での夕食の招待までありました。

 素晴らしい出会いと交わりで、どんなにか励まされたか知れませんでした。

(街に美しい風景、Christian  clip artsのイラストです)

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