渡良瀬遊水地

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 関東平野を流れる利根川の支流の一つが「渡良瀬川」です。脇を流れる巴波川も、小山からくる思川もまた支流です。その合流点付近に、「渡良瀬遊水地」があります。群馬、栃木、埼玉、茨城の四県にまたがる地に位置しているのです。

 足尾銅山から流れ出る鉱毒を流す渡良瀬川が、その鉱毒を沈殿化するための池として作られた経緯があります。明治期の日本最初の公害の発生地でした。鉱毒で農業が壊滅的な被害を受けた谷中村は廃村にされ、各地に村民は移住させられ、村の跡地は、今では、人造湖の「谷中湖」となっています。

 今は、そのような過去がうそのように、渡良瀬遊水地は、洪水対策の機能を果たし、散歩やサイクリングやテニスやセイリングや気球などのスポーツ施設を設けています。

 去年の春に、わたらせ渓谷電鉄線で、足尾に行ったのですが、昨朝9時過ぎに、栃木駅から東武線の電車に乗って、板倉東洋大前駅で下車して、渡良瀬遊水地の湖畔を散歩してきました。一万四千歩ほど歩いたでしょうか。湖畔のベンチで、持参のおにぎりを頬張っていると、さっぽ中の犬が羨ましそうに、私のおにぎりを眺めていました。もう一つ浅草寄りの柳生駅から乗車して帰ってきました。

 快適な散歩コースでした。街中の住宅や商店を傍に見て歩く単調なコースと違って、鶯(うぐいす)もや雲雀(ひばり)の鳴く声が聞こえて、藤やツツジが咲いて、池の表を伝わって吹いてくる微風が、頬に気持ちよく感じられました。

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