小さな財布

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 「お金」の話です。お金は使い方によって、高貴なことに用いられますし、反対に下賤なことに浪費してしまったりします。親に教えられたのは、〈無駄遣い〉や〈乱費〉をしないことでした。

 小学校一年の時に、母の故郷の山陰出雲に行きました。母の養母が健在だったのです。社会人になって仕事で、鳥取の米子に仕事で出張した時、母の親戚を出雲と大東に訪ねました。そこで出会った、母の養母や親族のおじさんから、《お金の大切さ》を教えられたのです。

 都会の若者のお金の使い方を見て、注意をして諭してくれたわけです。たかだか
500円単位のお金の使い方を、注意されたわけです。NBA(大リーグ)、NFL(アメリカのフットボール)などのアメリカのプロスポーツ界の契約金や年俸に比べたら、〈黄河砂〉、黄河の流れの一粒の砂片の様なものなのに、昔の日本の年寄りの堅実さには驚かされたのです。

 優勝請負のために、優秀な選手を獲得する競争が、スポーツ・チーム間にあって、その金額は、〈怒髪天を突く〉ほどに、昨今は高騰しています。野球少年の夢は、好きな野球をすると同時に、どれだけお金がもらえるかの好ましからざる動機が入り込んでしまっている様です。普通の社会人の俸給水準から、あまりにも大きな乖離があって、〈羨ましさ〉を遥かに超えて、不健全な金銭体系になっていないでしょうか。

 ある方が、『あんなにもらって、何に使うんだろう!』と言っていましたが、Kentuckyのチキンの唐揚げで財を成したColonel Sanders(カーネル・サンダース)は、10分の1を献金したそうですし、マイクロソフトのBill Gates(ビル・ゲイツ)も多額の寄付を、社会事業などに分野にしているそうです。

 日本のプロ野球選手が、『年間三億円の年俸を来季はもらう!』と言うニュースを聞いて、この選手の一日分が、自分の年間の年金支給額にも満たないのだと、家内に言いましたら、『人生、お金ではありませんから!』、『亡くなったら、どんなにあっても持っていけないわ!』と言っていました。然り!

 1894年(明治27年)、箱根で開催された第7回夏季学校で、「後世への最大遺物」を語った内村鑑三は、『金を稼げ!』と、明治の青年たちに奨励しました。それを、個人浪費のためではなく、社会に還元する様に勧めたわけです。社会事業や教育や研究のために用いるためにとの目的としたものでした。 

 「ばらまいても、なお富む人があり、正当な支払いを惜しんでも、かえって乏しくなる者がある。おおらかな人は肥え、人を潤す者は自分も潤される。(箴言11章24〜25節)」とあります。自分の財布は小さくして生きることの勧めなのでしょうか。

 (古代ローマ帝国の通貨の金貨です)

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