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筍には、「孟宗竹(もうそうだけ)」とか「淡竹(はちく)」とか「真竹(まだけ)」とかの種類があります。春先に、八百屋の店頭に並んで、私たち日本人が食用にしてきたのは、「孟宗竹」です。春の味覚でしょうか、八百屋さんから買って帰って、米のとぎ汁で茹でると、えぐみが取れて、薄醤油で鰹節の出汁で、母がよく煮てくれました。

「淡竹」というのは、真竹が出回ってから、しばらくして採れる筍です。中国の華南は、竹林が、そこかしこにあって、春先になると、芽を出す筍を、私たち日本人と同じように食用にします。珍しいのは、「干笋gunsun /乾燥筍」です。前の家の大家さんは、私たちの街から4時間ほどの地方の出身で、毎年、ふるさとから送ってくるそうで、調理がなかなか難しいのですが、その干笋を毎年頂くのでした。

竹とか筍と言えば、「破竹の勢い」と言う言葉があります。その意味を、“ 大辞林 ” には、『〔北史 周高祖紀〕竹は一節を割ればあとは一直線に割れることから、物事の勢いが激しく、とどめることができないさまをいう。 「 -で勝ち進む」』とあります。

また『若竹の様にのびのびと育つ!』と、ずんずん背が伸び、心が広げられる様子を表現したりします。病院の待合室で座って待っていると、診療科にもよりますが、〈内科〉での一番多い年齢層は、私たちと同世代の年配者です。罹病率が年齢とともに高くなるからでしょうか。そこで〈人間観察〉をしていると、50、60、70年も前には、『この方は、「若竹」の様にしなやかで、「破竹の勢い」の年月があったのだろう!』と思ってしまうのです。

かく言う私も、青年期には、10キロを走っても、なんでもない顔をしていたのに、今では、バスに乗ろうとして、5mも走るると、ゼイゼイしてしまっています。『青年老い易く!』、まさにその如くの今です。

長持ちするフィラメントを作るため、さまざまな素材をためしていたエジソンの元に、ある時、中国土産の「扇子」が届きました。竹製だったのです。閃いたエジソンが、その竹で、「フィラメント」を作りました。すると、200時間も光り続ける白熱電球ができあがったのです。
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色々な竹を手に入れては、実験を重ねて、ついに、日本の京都の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)に生えていた「八幡竹」を手に入れてフィラメントを作ると、1200時間もの間、灯り続けたのです。そのフィラメントによって、白熱電球が実用化されます。

破竹の勢いにはほど遠く、弛みない努力と実験の結果、エジソンは、夜の暗闇を明るくする白熱電球を発明したのです。今では、LEDの電球が発明されて、驚くほどの寿命を持ったものが誕生しています。

また、気っ風の良さをいうのでしょうか、「竹を割ったよう(竹が真っ直ぐに割れることから)」なと言います。気性がまっすぐなこと。素直で、悪いことのできない性格のたとえ。「唐竹を割った様な」とも言う様です。そんな気っ風は、節(ふし)だらけの自分の憧れでもあったのですが。

(京都の「八幡竹」の竹林、エジソンの竹の炭素電球です)
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