関東平野の北の山岳部に、手が届きそうな辺りに、獨協医科大学はあります。今5時が過ぎ、夕闇の帳が降り、山の上に雲がかかり、冬の空は寒そうです。

家内の見舞いを終えて、東武宇都宮線の「おもちゃのまち駅」のホームにいます。宇都宮駅からの電車が来て、乗り込んだところです。単線の各駅停車です。新栃木駅で東武日光線に乗り換え、栃木駅にいきます。

今日は、次男が、ギター持参で見舞ってくれました。彼はブラバン出身で、ドラムスやギターやピアノ、多くの楽器をこなすのです。彼が弾き、三人で歌ったのです。おさないひに、よく歌った歌でした。

家内は、いっぺんに元気になってしまいました。時間確認のため置き時計が欲しい家内のための、それを持参してくれました。一緒に〈伊右衛門〉を飲んで美味しそうでした。

4人の子育てを、よくやりました。次々に自立独立していく子どもたちを送り出し、それ以来、空の巣で、『今頃、どうしてるかしら?』と、母親の彼女は自分のことはさておき、病床でも想うものなのですね。

中国の華南の街に、家内の入院生活を、心情的に、経済的に支えてくださる友人たちの一団があります。想像を絶するほどの額です。かつて、この国を軍靴で踏み荒らし、多くの物を搾取した者たちに末裔(まつえい)に、《一家人yijiaren/家族の一員》と言って愛をお示しくださるのです。感謝が尽きません。

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