二百十日

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猛烈な暑さの八月が終わり、九月を迎えました。心なしか、ちょっと秋を感じられそうです。今日は、「防災の日」です。子どもの頃、地震が起きますと、父が大声で、『玄関を開けろ!』と叫んでいました。火の手が上がって、家から出られなくなったら大変なので、家族の身を心配してそう言ったのです。1923年9月1日、横須賀に住んでいた父は、旧制中学の一年で、関東大震災に被災しているのです。よっぽど怖い経験をしたのでしょう。

“ウイキペディア”は、『190万人が被災、10万5千人余が死亡あるいは行方不明になったと推定されている(犠牲者のほとんどは東京府と神奈川県が占めている)。建物被害においては全壊が10万9千余棟、全焼が21万2千余棟である。東京の火災被害が中心に報じられているが、被害の中心は震源断層のある神奈川県内で、振動による建物の倒壊のほか、液状化による地盤沈下、崖崩れ、沿岸部では津波による被害が発生した。東京朝日新聞、読売新聞、国民新聞など新聞各社の社屋も焼失した。』とあります。

また今日は、「立春」から数えて「二百十日」です。“日本の行事・暦”に、『この時季は稲が開花・結実する大事なときですが、台風が相次いで襲来し、農作物が被害を受けてしまうことがよくあり、厄日とか荒れ日などといわれています。』とあります。今まさに、「台風21号」が、太平洋上にああって、本州に向かって北上しつつあります。今季、最大級の勢力で、気象庁は注意を呼びかけています。

今年は、いまだかつてなかったほどの猛烈な高温の日が続きました。今日のニュースで、乳牛が、暑さで乳を出さなくなっていて、原乳が不足していると言っていました。それに、台風の発生数も異常に多く、危険降雨量も記録し、被害が多くの地で発生しています。高音は収まりそうですが、台風はまだまだ発生しそうな気配で、予断を許しません。

思うだけで実行していないのが、災害時の「非常持ち出し」の備えです。リストだけは持っているのですが、今住んでいます街では、地震がないので、現実味に乏しく、実行していません。7年ほど前でしたか、台湾で起こった地震の揺れを、友人の7階の家にいて感じた、ただ一回だけなのです。ですから、危機意識を覚えないで暮らしてしまっています。

でも、『備えあれば憂いなし!』で、大き目のザックに、家内と自分の2人分の備えをしておくべきですね。さあ、どんな九月になるのでしうか。でも、この数日、夜間の最低気温が24℃と、窓から入り込む風、射して来る陽の光に、夏の衰えが感じられそうです。好い九月をお過ごしください。

(イガに入った栗の実、秋の味覚です)

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