ヒナキキョウソウ

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この花は、「ヒナキキョウソウ(雛桔梗草)」と言います。母の生まれた島根県出雲市の近くの「八雲町」に咲いていました(☞ HP「松江の花図鑑」から)。アメリカ原産の花で、1931年に、横浜で見つけられ、それが全国規模で拡散して行った様です。

大陸からやて来た人たちの荷物に紛れ込んでいたのか、その花や果実が好きだったので、種を持参して、日本の土の上に降ろして植えたのでしょうか。また、地中海原産の雪中花の様に、中国に運ばれ、川の流れで種が海に押し出され、波で漂いながら、日本の海岸線に運ばれて、海岸に根を下ろして、今では群生して咲く様なものもあるわけです。

アメリカだって、太平洋を挟んで、人や物の往来と共に、草花の種が運ばれるのは、当然のことなのでしょうか。何か浪漫があって、こう言った話が好きです。"ジャガタラさん"たちも、故郷の花の種を行李に忍ばせて、"サンダカン"に出掛けたのでしょうか。哀しさを今に伝える様な話です。

靴を履いて、飛行機で移動する今日でも、ズボンの裾や服の襟についた種が運ばれることもあるのでしょうか。鳥だって、体内の種が土に帰る事だってあるわけです。美しい花や瑞々しい果実だけではなく、言葉や文字が運ばれた事も忘れてはいけませんね。

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