黄色にまつわる思い出

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 ベランダに、向日葵とシンビジュームの黄色い花が咲き続けています。シンビジュームは、先年お亡くなりになられたラジオ体操仲間の方からいただいた物です。ずいぶん長く咲き続けているのです。向日葵は、次男が母親に、「母の日」のプレゼントに送ってくれたものです。

 アメリカ映画が、「アメリカ版時代劇」の “ cowboy “ の登場する映画の全盛期が、わが少年期にありました。字幕しか読めなくて、聴く英語のリズムの軽快さに、心踊らされたのです。テレビ映画にも、この西部劇があって、週日の一番良い夜に時間帯に、放映されているのを、テレビが、父の家の茶の間に入ってから、よく観たのです。

 カンザスとかワイオミングとかテキサスなどが舞台で、牛を大都市の市場に運ぶための旅の途上の出来事の苦労、小競り合いなどの物語だったでしょうか。その映画の主人公を演じたのは、やはりジョン・ ウエインでした。名画座という封切館でない映画館で上映されて観たのです。

 アメリカ版時代劇の主人公を、中西部アイオワ生まれのジョン・ウエインが演じたのです。まさに「テキサス男」の屈強さや大らかさを演じてNo. 1 の俳優でした。その彼が主演した「黄色いリボン」がありました。また、「テキサスの黄色いバラ」という歌もあったのです。
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There’s a yellow rose of Texas
That I am going to see
No other fellow knows her
No other, only me.
She cried so when I left her
It like to break my heart
And if I ever find her
We never more will part.
テキサスの黄色いバラ 会いに行くんだ
仲間は誰も彼女を知らない 僕だけの秘密
別れのとき 彼女は泣いた
胸が痛んだ
もう一度会えたときは
僕は二度と彼女を放さない

She’s the sweetest rose of color
A fellow ever knew
Her eyes are bright as diamonds
They sparkle like the dew.
You may talk about your dearest May
And sing of Rosa Lee
But the Yellow Rose of Texas
Beats the belles of Tennessee.
彼女は甘美なバラ 仲間も一番と認める
瞳はダイヤモンドのように輝き
朝露の如くきらめく
君の親愛なるメイとローザ・リーの歌も
テネシーの鐘も彼女には敵わない

Oh, now I’m going to find her
For my heart is full of woe
And we’ll sing the song together
That we sung long ago
We’ll play the banjo gaily
And we’ll sing the songs of yore
And the Yellow Rose of Texas
Shall be mine forevermore
彼女を探す僕の心は悲しみに満ちる
昔歌った歌を一緒に歌おう
楽しくバンジョーを鳴らして 懐かしい歌を歌おう
テキサスの黄色いバラ
彼女は永遠に僕のもの(日本語は意訳です)

 メキシコから、このテキサスを独立させるのに貢献したのが、エミリー・モルガン(Emily Morgan)でした。伝説の混血の少女の彼女を、「テキサスの黄色いバラ」と呼んで、歌われていました。ジェームス・ディーンの出演していた「ジャイアンツ」という映画でも、この曲が挿入歌で、軽快に流れていたでしょうか。

 その同じテキサスの街から、日本にやって来て、私たちの母教会を開拓してくださった宣教師さんの出身州でもあったのです。家内の家族には、馴染み深い州であります。この州の片田舎の街で、毎年、Conference (聖会、修養会でしょうか)が開かれ、全米から、主に若い方々が集まっていたそうです。

 その中から、数人の宣教師が日本宣教のためにやって来られ、教会を建て上げてしてくださったのです。そこは、私の母の教会であり、兄弟たちの教会でもあります。「アメリカで最も大きな州」と言って、コーヒーのマグカップのサイズも、びっくりするほどの大きさです。ところが、アラスカが州に格上げされて、その立場を失ったのだそうです。

 宣教師のみなさんは、すでに帰天されましたが、「信仰の群れ」、キリストを信じる者たちの共同体である「キリストの教会」は残されて、礼拝を守り続けております。

 強い太陽の光を浴びて、真黄色に咲く花を見るにつけ、人生に最善の時を、日本人の魂の救いのために労してくださった宣教師のみなさんを思い出すのです。その宣教の志を持って、教会を形成する兄弟たちを、姉妹たちを起こしてくださったことは、感謝にたえません。

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 注意を喚起させる意味で、人の目に目立ちやすい色が、この「黄色」ですので、信号灯に用いられています。欧米では、「腰抜け」を意味した色なのだそうですが、ベランダの黄色の花を見ていると、腰抜けの私は、元気になるようで好きなのです。小学生の頃、パンの中に黄色いクリームが入っていて、よく食べました。今でも、時々食べたくなって買ってしまい、元気にされています。

(ウイキペディアの「黄色いバラ」、「クリームパン」です)

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夕陽を浴びるわが町

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 今日は、暦の上では「夏至」だそうです。梅雨入り前なのにです。先日の雨上がりの夕方、西から夕陽が、私たちの住む街を照らしていて、感動を覚えたので、スマホで撮ってみました。実際都営沿いでは、だいぶ違いますが、雨が病んで、夕陽がて照るというのは、気分を爽快にさせてくれます。

 長く住んで子育てをした街も、夕陽が、山陰に落ちていくときの光景は、実に綺麗でした。自然の彩なす景色や色彩は、格別に素敵なものです。やはり、「創造の美」であるのでしょう!

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