客家人の国

image

ここシンガポール は、中華系住民が、77%をしめているそうです。かつて「苦力(クーリー)」と言われた労働者として、貧しかった中国の広東省や江西省や福建省から出稼ぎに来た人たちの子孫が多いとのことです。街中の中華街の中に、この華僑のみなさんの「記念館」があって、初めて旅行して来た時に、連れて行ってもらいました。当時の生活用品や道具の実物が展示されていて、その生活振りの大変だったことが分かりました。

華僑のみなさんは勤勉だったので、コツコツ働いて財をなし、子弟に高等教育を受けさせて政府の要人や軍人になり、近代国家を建て上げ、東南アジアでは、最も裕福な都市、国家となっています。「建国の父」と言われるのが、「リ・クワンユー」です。今は、息子さんが代わって政治責任の地位にありますが、並々ならぬ統率力と決断力とで、国を作り上げた功労者であります。

福建省や広東省には、北の方から戦乱を逃れて、移住して来た人たちで、「客家(クジアー)」と呼ばれる人たちがいます。あの世界文化遺産に登録されたことで有名な「土楼」に住んで有名な人たちでもあります。不屈の生命力に富んだ人たちで、新天地を求めて東南アジアにやって来て、働いた人たちが数限りなくいたそうです。このリ・クワンユーは、この<客家人気質>を具現した人物で、イギリス統治から独立した国を、長く導いて来たことになります。

どの国家にも、重要な転換期に、特別に選ばれた人材がいて、そう言った人たちが国を興し、歴史の節目節目に現れて、<中興の祖>として,その能力や賜物を発揮した人物がおいでです。東京都区内と同じほどの面積の国でありながら、商業都市としてアジアの要になっているのです。数年前に、家内が治療のために行った病院では、低額の治療費で好いとしてくれ、外国人(日本人だからでしょうか)を優遇してくれたのには、驚かされました。そんなこともあって、この国の更なる繁栄と平和を願はされている私であります。

(写真は,百度による「シンガポールの街並み」です)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください