中学校に入学した時、バスケットボール部に入部しました。担任は反対でした。練習は、高校と一緒でしたし、部室や体育館には、高校生や、卒業した大学生や社会人が出入りして、柄が良くない伝統があったからだったのです。担任は、良い大学合格を目指して、6年、勉強一筋で行って欲しかったのですが、自分の意思を通したわけです。長兄が陸上部、すぐ上の兄が野球部に入っていましたので、三男坊の私も、それに準じて入部したのです。
案の定、やはり柄が良くありませんでした。それ以降、いろいろなことを教え込まれることになったのです。そんな中で覚えさせられたのが、「軍隊小唄」の替え歌でした。
○○良いとこ 誰ゆうた
櫟ばやしのその中に
いきな学生がいるという
いちどは惚れてみたいもの
都立公立古臭い
同じ行くなら○○へ
○○健児は色男
いちどは惚れてみたいもの
肩のカバンにすがりつき
連れていきゃんせ○○へ
連れて行くのはやすけれど
女は入れない???
ごめんなさい。もう何十年もたってしまい、歌詞を忘れてしまいました。毛も生えていない中一が、「○○男児」になるために、「男っぽくなること」に思いと生活を向け始めたわけです。そんな中学生活を始めた私は、中高と6年間、電車通学をしていていたのです。駅まで歩き、ホームに上がり、電車に乗り込むまで、父が、そっと後をつけていたことが何度もあったようです。私の後を、同じ電車に乗り込む、何人かの女学生が付いて来て、私の噂を何かしていたのだそうです。それを父が後からつけて、聞いていたのです。父が家に帰ってくること、その朝の噂話を報告してくれたことがありました。
まさか後ろに父が着いて来ていたことを、意識したことなどなかったのですが、男っぽくなろうとしていた私の行動を窺う、そんな<悪戯ごころ>が、父にあったようです。昨日、成績表を提出し、こちらの2013年度の仕事が終わりました。九月の新学年まで、夏季休暇となり、ちょっと身軽になった六月末の朝、そんな昔を思い出した次第です。
(写真は、”WM”から、通学駅の今の様子です)