同情と懐古の思いで眺めて

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 近代建築資材を使って建てられた家々の間に、廃屋の様な、戦後間もない頃に建てられたかと思える家や作業所が、この街のそこかしこに残されています。

 古建築が取り壊されている街中で、取り残されている家々の写真です。持ち主が見つからないのでしょうか、税制とか、消防法上の理由で、取り壊される運命にありそうです。

 二十歳の時に、中央自動車道の計画路線上に、父の家があって、それを父から請け負って、解体して、更地にしたことがありました。廃品回収業のおじさんに、トタンで葺いた屋根を剥がしてもらい、この方は、そのトタンを持ち帰って売った様です。

 昭和二十年代に建てられた、お金のかかっていない家を父は買ったのです。十五年ほど住んだのですが、立ち退かなければなりませんでした。父は、県有林の払い下げで、木材を京浜地帯に売っていた木材業を、戦後は経営していたのですが、その木材を使って、自分の家を建てることもできたのでしょうけど、それをしなかったのが、父だったのです。

 二十万円ほど父にもらったのですが、取り壊しを手伝ってくれた弟の同級生たちに、バイト代、昼飯代で、ほとんど使ってしまいました。でも、けっこう面白い作業で、あのまま解体会社を興していたら、学校に行くよりはよかったかも知れません。でも金儲けに興味はなく、学業を続けたかったのです。ほどほどのバイト代で十分だったからです。

 この写真の家で、子育てをして、子どもたちを独立させたのでしょうか。今では歴史を感じさせる建物で、なんとなく味があります。自分が老いてきて、故障箇所が身体に出てきているので、けっこう同情や懐古の思いで、スマホ撮影をしてしまいました。

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