無理なく過ごすための勧め

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 『體の修行(KJ bodily exercise)もいささかは益あれど、敬虔は今の生命と後の生命との約束を保ちて凡ての事に益あり。 (文語訳聖書 テモテ前書8:4)』

 ここに記すことは、非難ではなく、四人の子を育てた父親としての[大谷翔平]について、正直な思いです。そして、彼への願も込めています。

 二十歳ころでしょうか、『親にもらった大事な...』と、ある歌手が、映画主題歌の中で歌っていましたが、中国の「孝経」では、『身体髪膚これを父母に受く!』、例外なく人は、二親から生まれるのです。聖書は、『神其像の如くに人を創造たまへり即ち神の像の如くに之を創造之を男と女に創造たまへり (文語訳聖書 創世記1:27)』と、神さまが人を造られたと言います。

 スポーツ界の時の人、大谷翔平の体格に、ただ驚かされています。もちろん、彼のご両親は、スポーツをされて来て、人並み以上に体格を持っておいでですが、高校時代、プロ野球に入りたての頃の体格といまのそれとを比べてみると、その段違いの差に驚かされます。

 アメリカ球界で活躍するためには、日本人の平均的な体格ではついていけないからでしょうか、体格改造をされて、あの胸板の厚さ、肩の筋肉の量は、日本人の平均をはるかに離れ、超えています。

 思うに、これほどの肉体の改造をしなくては、アメリカ球界での活躍はできないのでしょうか。body builder が、身体中の筋肉という筋肉を鍛えて、ムキムキというのでしょうか、リュウリュウでしょうか、筋肉を見せつけている写真を見ると、驚くと同時に、異様に思えて、決して真似まいと思ったのです。

 あそこまで鍛え上げるのは、「美学」なのでしょうか。中学生の頃、男らしさを目指して、ダンベルを買い込んだり、名前を忘れたのですが、コイルのような物を何本かセットして、両腕で胸の辺りで左右に引っ張る道具がありましたが、それも一生懸命やりましたが、効果が出る前にやめてしまいました。

 若い頃、三島由紀夫が、見違えるような体を作り上げて、満面に男を誇った表情の写真を見たことがありました。真似をしたいとは全く思いませんでした。Tシャツと半パンツ姿の大谷翔平の写真を見て、そのことを思い出したのです。あれだけの筋肉を、鍛錬と、食生活によって作り上げたのはすごいとは思いますが、『この自分ほどの年齢になった彼は、大丈夫だろうか?』と言う疑念だけが残っています。

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 “ stoic “ ということばがありますが、掲げた目標を目指して、自分の思いを律していくことを言うのだそうですが、terminatorやスパルタの戦士が、そんな形で作り上げられたのですが、作り上げられた筋肉は、消えてしまうのではなく萎んでしまい、老いたボデー・ビルダーの体は、縮んで筋肉になって、誇った美体、強体が、醜くなってしまうのだ、と聞いたことがあります。

 人工的な身体ですが、家計を助けるために、舟の櫓を漕いで、日常の生活の中で出来上がった身体は、それなりの意味がありますが、強くなるため、目標を達成するため、優勝するために作り上げているのは、どうしても納得も、奨励もできません。相撲の力士は、体を大きくするために、驚くほどの量の食物を摂り、今では、proteinを摂るのだそうで、それで激しい稽古をして体作りをしています。そうして大関や横綱にはなりますが、同年齢の人に比べると、その寿命が確かに短いではありませんか。「無理」の結果です。

 余計なお世話ですが、自分の子が夢を叶えるために、人工的な体を作り上げているなら、もし相談があったら、きっと反対すると思います。神にいただいた、親にもらった身体の改造をすることには、賛成できません。ちなみに、高一の大谷翔平が書き上げた、「目標達成シート」があります。

 中心の目標は、「ドラ一8球団」で、「体づくり」がありました。これは、検索すると見ることができます。少年の夢を達成させるために、一途に走り続けて、29歳の今があります。『過ぎたるは及ばざるが如し』、と言われますので、これまで、右腕の手術を二度受けるほどの大きな怪我を負われているので、無理なく過ごし、張り詰めた思いを緩める術を、身につけて欲しいと、切に大谷翔平に願う、大リーグの開幕前であります。

〈ウイキペディアによるドジャースタジアム、東日本大震災のあった2011年次の花巻東高校のメンバーです〉

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