こちらの街中で、最近、目立っているのは、「乳母車」、今の人は、《ベビーカー》というのでしょうか、それを押して歩いている母子の風景です。以前はほとんど見かけませんでしたが、きっと道路が整備され、交通ルールが守られてきたので、表に子連れで出歩く機会が増えたのに違いありません。つい乳母車の中をのぞきこんでは、ニッコリしてしまうのですが、孫恋しい風情と、人の目に映ってしまうのでしょうか。
そい言えば、ひと月あまり過ごした「代官山」の駅周辺の歩道上も、時々乗った電車の中でも、「乳母車」をたくさん見かけたのです。もしかしたら、以前は全く関心がなかったので意識外にあったのかも知れません、しかし、そうとばかりはいえません。こちらに帰ってきます日に、恵比寿の駅から日暮里まで山手線に、9時半頃に乗りこんだのですが、まだ遅い通勤時間帯でしたのに、「乳母車」を見かけたのです。もしかしたら、通勤風景だったのかも。
今、少子化が問題にされ、将来の人口推計が公表されていました。50年後の2060年には、現在の人口よりも、約4000万人も減って8674万人になってしまうというのです(厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所)。 やがて老人天国(その頃は、天国からこの地を眺めていることでしょうか)になるだろう、とニュースが伝えていましたから、『うっ、違った傾向かな?』、つまり子育て中のお母さんが増えてる傾向かなと思ったりしたのですが。
これも私の勘違いで、若いお母さんが、素晴らしいいデザインの乳母車に可愛い自分の子共をのせて外出するのが、《クール(カッコいい)》で、それが流行りになっているのかも知れません。ある店の前には、乳母車が何種類も並べて展示されてありました。私たちが子育ての時に、誕生祝いに、義妹が買ってしてくれたのを使ったのですが、それだって当時は高級品で、義妹の奮発でしたが。最近は、ベンツのような「高級車」といった感じがしていました。
自分が生まれたのは、出生数の極めて低い年でしたが、弟あたりからは、いわゆる「団塊世代」、英語の”babyboomer”になりました。その世代の子どもたちが、1970年代の「第2次ベビーブーム」、二代目団塊世代で、近所にあった中学校は、急増のプレハブが造られていました。第三次団塊世代は、出来上がらなかったのですが、将来の人口減の日本は、どうなってしまうのでしょうか。まあ、心配したことはないのかも知れませんね。素晴らしい知恵が結集されて、明るい世界が出来上がると、楽観視したいものです。
それにしても、《乳母車ブーム》に、もっと拍車をかけてもらいたいものですね。お母さんといっしょに乗る《エレクトリック・ベビーカー》などが、きっと売りだされるかも知れませんね。それで子供の出生率、出生数が上がるかも知れません。昨今は、《ひ孫》も視野に入れていますので、楽しみです。