紅茶の日

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 今日、11月1日は「紅茶の日」です。わが家の今朝の食事は、パン食ですので、サラダ(お決まりのトマト、きゅうり、レタス、玉ねぎ、にんじんを切り刻んで自家製ドレッシングをかけます)と、トーストした食パンやフライパンで納豆パウダーで作ったパンケーキに、目玉焼き、それに、件(くだん)の紅茶を淹れて摂るのです。

 ほとんど毎朝同じで、時々、フレンチトーストにしたりしています。ところが、紅茶には、ちょっとした拘りがあるのです。華南で生活していた間、「アールグレイ」の紅茶を、好んで飲んでいました。それまで、独特なブランドの物などなく、なんでも感謝していただいていたのに、急変して拘ってしまったのです。

 底をつくことがあると、「メトロ」というイギリス系のスーパーに行った時、棚の中に見つけたので、それ以来、バスに乗って買いに行くのが常になってしまいました。実は、ちょっと前までは、飲み物や食べ物は、何でも好かったのです。シンガポールいた娘が送ってくれた小包の中に、この「アールグレイ」が入っていて、これを飲んだ瞬間から、この拘りが始まってしまったわけです。

 これを華南の街のスーパーで見つけたわけです。この紅茶は、”チャールズ・グレイ伯爵”と言われた元英国首相が、好んだもので、「茶葉」に、ミカンの一種の「ベルガモット」で香り付けにしてあるのです。その紅茶に、自分の名をつけてしまうほど、この方にも拘りがあったことになりますね。

 日本に初めて英国の紅茶が輸入されたのは、1887(明治20)年だったと言われています。英語では、” black tea ” と呼ばれ、中国からインドやセイロンに伝わり、その茶葉がイギリスに運び出された物が、巡り巡って日本でも飲まれる様になったわけです。この「紅茶」を、最初に飲んだ日本人は、「大黒屋光太夫(伊勢国、現在の三重の船頭)」だったそうです。

この光太夫が乗った船が、嵐に遭って、漂流し、アリューシャン列島の島にたどり着いたのです。帰国の許可を得るため、首都サンクトペテルブルクに、エカテリーナ2世(女帝)に謁見(えっけん)します。この女帝が出してくれたのが、その紅茶だったわけです。その茶会の日が、1791年11月1日だったとかで、今日が「紅茶の日」になっています。

 イギリス人が、この「紅茶」に、それほど拘る気持ちが、だんだんと私に分かる様になってきています。もちろん、コーヒーも淹れて飲むのですが。朝食には、何と言っても、「アールグレイ紅茶」です。『これ美味しいんでよ!』と言ってお出しすると、ほとんどの人が、『美味しい!』と言われます。 どうぞお出でください。一緒に、お茶にでもいたしましょう。もちろん「アールグレイ」で!

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