囀り

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わが家の東側は、角部屋なので、各部屋に窓があります。太陽が昇ってき、筑波山が遠望できるのです。また、JR両毛線と東武鉄道の日光線と宇都宮線の上下線が通過するのも見えます。雨が降りますと、雨足の強さが分かるのです。

と言うのは、東側は建物の東半分が、予備校の校舎の3階になっていて、3階の屋根の部分が、窓の外に見えるのです。授業の様子は聞こえませんが、駐輪場に学生さんたちが自転車を止める音だけはしてきます。

先日、娘からの便りで、コロナ騒動の影響で、外出が規制されたことで、ロサンゼルスの空が青くなってきたのと、鳥のさえずりが聞こえる様になったと言ってきました。悪いことばかりではなく、汚染されたり、除け者にされてきた自然や生き物が、本来の姿を取り戻してきているのだそうです。

どれだけ人間のしてきた〈悪さ〉が、自然を破壊し、汚し、自然界の本来の住人たちを苦しめてきていたかが、改めてはっきりとされてきたことになります。得たものは多くても、失ったものの多さに、現代人は、気付かされ、そしてツケを支払わされているのかも知れません。

さて、東側の窓で、頭が黒く、お腹が白い小鳥、多分シジュウカラでしょうか、優しい鳴き声を上げていたのです。先日は、南側のベランダの手すりに止まってもいたのですが。耳にするこちら側にも、ゆとりの気持ちが湧き上がってきたので、聞こえたのかも知れません。

何か《自然回帰》の現象が、あちらこちらで見られる様です。鳥の鳴き声の「さえずり」ですが、「囀り」と、漢字で書くのです。遠い東京の空が何か、澄んでいる様に感じてなりません。

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