ポカン


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今朝は、自転車で35分ほど、農道を走った所にある、医院に出かけて来ました。

聖徳太子が、小高い丘から街の様子を眺めていると、麓の家々のかまどの煙突から、夕食の支度の煮炊きする煙が昇っていました。衣食住が足りて、庶民の日常生活がなされているのを知って、太子が安堵したのだと、小学校の授業で学んだことがありました。

為政者とか指導者とは、こう言った庶民の生活ぶりを身近に感じているべき模範例です。鰤(ぶり)や鯛(たい)よりも美味しい秋刀魚の味も知らないで、お殿様をしていた話が、寄席で語られますが、高級市民が住む巷(ちまた)の様子を知らずに、政(まつりごと)を行なっているのでは、ちょっと足りませんね。
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今朝の農道の脇には、稲穂が、すでに刈り取られ、今まさに刈り入れの最中の稲、これから借り入れをするのを待つ田圃の様子を眺めていました。まだ穂の出る前の稲の先が、寒さで、黄色く変色していましたので、今年は不作なのかと心配していました。でも、どうにか持ち直して、豊かな実を付けて、タワワになっているのを見て、安心しました。

〈小徳太子〉の私ですが、胸を撫で下ろしたところです。医師の診察は、 〈最高血圧120で安定〉とのことです。家から、この医院 まで、四軒の医者を通り越して、友人の息子さん夫妻のかかりつけの医者に行っているのです。そんなことを医師に話しましたら、ポカンとして聞いておいででした。
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