千年

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今年が、2019年ですから、〈千年前〉と言うのは、1019年になります。その年に何があったかを、日本史で調べてみますと、

3月、藤原道長(太政大臣だった人)が出家する
4月、「刀伊の入冠(といのにゅうこう)」があった
「刀伊の国(高麗〈こうらい〉」の蛮族で、とくに「女真族〈じょしんぞく〉」を指して用いた語。「女真」は大陸の沿海州地方に住み、後に「金」を建国するツングース系の民族であり、後に「満州族」に改称する。高麗の北辺に接して海から侵入したりしていたが,平安中期の1019年、対馬・壱岐・北九州を襲った。この「入寇」は、太平に慣れた朝廷・貴族を驚かせた。賊徒五十余船、太宰権帥・藤原隆家らによって撃退するも、太宰府管内に甚大な被害を受ける」

細かな記録が残っていない時代です。この十数年前に、「枕草子」や「源氏物語」完成しています。その数年後に、「万寿地震」があって、石見国(島根県)で、日本海沖を震源とする大地震と津波が発生し、多くの死者を出しています。千年も前のことは、歴史にも残らないで、うやむやになってしまうのかも知れません。

それでは、今から〈千年後〉は、どうでしょうか。内閣府に、「国立社会保障・人口問題研究所」があるそうです。将来の日本の人口の予測が発表されていて、驚いてしまいます。何と総人口が、2000人にまで激減すると予測しているのです。来年の東京オリンピックの主会場が、68000人を収容すると聞いていますから、どれほど少ないかが分かります。


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その私たちの子孫、2000人の中から、総理大臣、衆議院議員、参議院議員、検察長官、警視総監、防衛大臣、幼稚園長、小学校長などなどが選ばれるのでしょうか。みんな役付きになって、お百姓さんも漁師もスーパーの店長もいるのでしょうね。新幹線なんか走らせられるのでしょうか。栃木から、東京に行くのに、東武日光線は走れるのでしょうか、心配です。桃やリンゴの生産者はいるでしょうか。『千年前には、丸い果物で桃があったそうだ!』と言うのでしょうか。

宇宙や地球は、千年後を迎えることができるように、保たれ続けるのでしょうか。地震や火山爆発、温暖化などの異常気象は、もっと頻繁に、さらに激しくなって行くのだとしたら、難しそうですね。

(上は「女真族」、下は「川中島白桃」です)
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