子ども

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北欧のスエーデンの中学では、こんな事を教科書に記載して、授業で教えているのですね。「社会」の中での《自分》を見つめさせ、どんな背景の中に自分がある事を知る必要があるからでしょうか。マイナスなことだけではなく、「しかし」と記したプラスのことも、人生の様々な経験の中にははあるのです。大切なのは欠けた事ごと、足りない事ごと、経験しなかった事ごとを、どう超えて行くかです。

人間は、ずいぶん《柔軟》にできていて、マイナスを跳ね返して生きていける《強かさ(したたかさ)》を、生まれながらに持ち合わせているのです。だから人間的に不幸に生まれても、幸せになれるのです。竹の様に、ゴムの様に《遡及力》があるからです。私の父や母は、結構厳しい現実の中に生まれてきたのですが、社会性も公共性も持ち合わせた大人として生きていました。

「人の所為(せい)にしない生き方」なのでしょう。3歳児は、『こんな所に置いとくから、ボク転んじゃったんだ!』と言うんだそうです。転んでしまったのは、もう取り返しがつかないのだから、しなければいけないのは、立ち上がって、ズボンのドロを払って、前を向いて歩き始める事です。
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